ヒマワリの種
*プロローグ*
「ごめんね‥ほんっっとにごめん‥」
『いや、ごめんなんて言うなよ。友だちで仲良くしてけばいいし』
そう言った彼の目は、ほんのり涙目だった。
あたし 松浦 双葉。
中学2年生の学校ではちょっと調子のった悪ガキかな。
これで雄と別れてから3人の人を自分からフった。
雄は初めての彼氏だった。
雄をフったのもあたし。
後悔してるのもあたし。
こんなあたしに、『恋』なんてわからなくなった。