真冬の空
働いてても私の目はあの人を追い掛けてばかり……

話したい。
触れたい。




仕事の合間に少しお喋り。

彼に
「俺とこいつやったらどっちが格好いい?」


「えっ!……そぅですね……私は……」

「いらっしゃいませ!」

お客さんが来たので私のチャンスはかき消されてしまった。

私の気持ちを知ってもらえるチャンスだったのに…

でも、彼女が居る人に気持ちを伝えた所でどうにもならない事も私にはわかっていた。

だからこれで良かったんだ

……私の気持ち……


気付かれたらきっと迷惑をかける……


だからこれで良かったんだ……


二度私の気持ちが溢れない様にそっと蓋をしよう。


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