真冬の空
一瞬で私の顔が真っ赤になる。
まだ、朝は肌寒い季節なのに何故か私の体は真夏の様に熱くなった。



しばらく沈黙の後に後ろから彼が私を抱き締めて

「今、好きな奴居てる?」

うなずく私。

「誰?」

「……………」

「調子乗っていい?俺?」

うなずく私。




駄目だ…………
蓋を開けてしまった………

溢れ出したら止まらない。


この日、私に何度もキスをしてくれた。


「俺、彼女居てるで?」

急に現実に戻された。

「わかってるよ。わかってるけど抑えきれなかった」


私は彼にそう告げた。

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