LoveWorld
『あ…あ―。』
そんな龍也にあたしは
惹かれていった…。
『お前名前は?』
『えっ、?』
『だから、名前!!』
『安城美佳…』
『可愛いなッ!! 美佳か…』
と言って 髪を撫でられた。
恥ずかしい…。
こんなの初めてだ…。
『龍也だっけ…?』
『あっ、うん』
『なあ、美佳?』
龍也は優しい顔であたしに
話かけた。
『何…??』
『またいじめられたら俺を
頼れ…』 と言って、
去っていった。