光の世界 -side episode-


自分に優しく接してくれるクライブのその態度は、仲間としてなのか…それとも…



「気持ちを伝えればいいだろ?」



はっとして顔を上げたリリーナの目に、美しいディアスの顔が映った。



「知りたいんなら聞けばいい」



そんな事わかってるわ…



「どうして言葉にして伝えないんだ?」

「そんなことわかってるわっ…」



立ち上がりディアスに言い返そうとしたリリーナ。



その体がゆっくりと傾いた…



「リリーナッ!」



リリーナは仕事とクライブの悩みであまり寝ていなかった。



「リリーナッ!!」



遠のく意識の中で、リリーナの頭に浮かんだのはクライブの笑顔だった。
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