光の世界 -side episode-
「クライブ…」
突然のクライブの訪れに驚きを隠せないといった様子のリリーナをチラリと見ると、ディアスはドアの方へと歩きだした。
そしてリリーナの方を振り向くと、「じゃあゆっくり休め」とだけ声をかけ部屋を後にした。
部屋を出るときに、クライブにニヤリと笑いかけたディアス。
クライブは意味がわからないといった表情を浮かべながら、ベッドの側の椅子に腰掛けた。
「クライブ…どうして…」
なぜ自分が倒れた事を知っているのか、リリーナはクライブに問いかけた。
「ディアスが…」
「ディアス?」
「はい。ディアスが教えてくれたんです」
(それで…)
部屋を出るときにに見せたディアスの笑み。
その意味がわかりリリーナはますます体が熱くなった。