光の世界 -side episode-
「どうしました?」
何も気付いていないクライブはリリーナの体を気遣っている。
「なんでもないわ」
恥ずかしさから、リリーナは毛布を深く被るとチラリとクライブを見た。
そんなリリーナを見てにっこりと微笑みながら、「そういえば」とクライブが口を開いた。
「ディアスがリリーナは恋の病だって言ってましたよ。僕で良かったら相談に乗りますから」
そう言いながら笑うクライブの姿に、リリーナは胸がキュンと切なくなった…
相談なんて…できるわけないじゃない…
そう思いながらも、目の前で優しく微笑むクライブの姿にリリーナの気持ちはもう限界を迎えようとしていた。
私が好きなのは…
あなたです………