光の世界 -side episode-
「好き…」
雨で湿った冷たいクライブの服…
クライブの背中に顔を埋めながら、リリーナは自分の思いを伝える。
「あなたが好き…好きなの…もう、止められないっ…」
雨の音だけが辺りに響く。
「風邪を…ひきます」
そう言って、クライブはリリーナに上着をかけた。
リリーナの告白には、全く触れず…
リリーナは溢れる涙を止める事ができなかった。
わかっていたのに…
「さぁ…」
クライブはリリーナの背中に手を回すと、城の中へと連れて行った。