光の世界 -side episode-
(そんな事ないと思うけど…)
そう思いながらも、確かにロイの態度は如何なものかと思い、かつティファを納得させる言葉が見つからなかったレイは何も言わず、自分もカップに手をつけた。
そんなレイをじっと眺めていたティファはふと思った事を素直にレイにぶつけた。
「ねぇ…ディアスは好きだって言ってくれる?」
「ッ!ゴホッゴホッ!!」
突然の質問に、レイは思わずせき込んでしまった。
そんなレイに構わず、ティファは「ねぇ」と質問をぶつけてくる。
しばらく沈黙がつづくと、突然レイの顔が真っ赤に染まった。
「なるほどねぇ…」
ティファが少し意地悪そうな笑みを浮かべてレイを見ると、「もッ、もう行く!!」と明らかに動揺した様子で城の中へと戻っていった。
「いいなぁ…」
残されたティファはそんなレイの後ろ姿を羨ましそうに見つめていた。