KIZUATO
『辛いときは笑わなくていいんだよ!!泣いて泣いてバカみたいに泣けばいいんだよ!!強がんな!!俺がいつでも胸かしてやるよ!!』
私はありがとうと伝えると悠翔の胸で泣きまくった。
『…何か泣いたらスッキリした。』
『目やばいよ?』
悠翔がそう言うもんだから鏡を見てみると
『こわっ//』
それはそれはヒドい顔…―。
マスカラが涙で流れて目の周りが真っ黒。おまけに腫れて一重になっている。
『蕎麦もってきてやるよ。』
『えっ、いいよ!!』
『その目じゃおばさんと親父が心配する。』
『そっか。そうだよね。ありがとう。』
悠翔はニコッと笑うと部屋を出ていった。