冒険の章1
僕の兄貴
僕には兄貴が居ました。
とても優しい兄貴でした。

僕は兄貴とあるゲームをやっていました。(僕は見てました。)
主人公は兄貴の名を
回復担当のキャラに僕の名前を
魔法使いには母の名前を
戦士には猫の名前を付けました。
兄貴はこのゲームのシリーズをやていたせいか、凄く上手で強かったです。

兄貴は苦心しながらもコツコツと地道にストーリーを進めていました。
僕は見てるだけでしたが、とても楽しかったです。

ある日兄貴が僕にレベル上げを頼んで来ました。
兄貴は友人と遊ぶ約束をしたらしく、兄貴は外に遊びに行きました。
僕は兄貴を驚かそう、喜ばせようと思い必死にレベル上げをしてました。

僕がレベル上げをしている時、一本の電話が僕当てにありました。
それは兄貴からでした。
「レベル上げを頼んだけど、先には進めるなよ!!」
という内容でした。
そして…それが兄貴の最後の言葉になりました…。

葬儀の日、母は兄貴が好きだった物を棺桶に入れようっと言い出しました。
兄貴のお気に入りの服、大好きだったアイドルのポスター等を入れてました。
そして、最後に入れようとしたのが兄貴と一緒にやっていたゲームでした。

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