パートナー
『ミズイ町のリバーという地区です。

 行く途中に森があります。

 そこをぬければスグなんですが…』


パートナーは話すのをやめた。


『すぐだけど何??』

「モモ!敬語つかいなさいよッッ」


そしてミサキも聞いた。


「す、すいません…

 で、なにか問題でもあるんですか?」


『森を通る間、絶対に喋らないでください。

 森にはミウィ族というものがいて、
 
 人間の声が大嫌いなんです。

 声を聞いた瞬間、襲ってきます。

 だからそれだけは守ってください』


ミサキとモモはごくっと

唾を飲んだ。


『ミ、ミサキ…ボクがそういう系

 無理だってこと…知ってるよ…ね』



モモは肝心な所で臆病になる。

正直ミサキも少し怖い。


「わかってるよ、モモ。

 でも行かなくちゃ。

 えっと…」

『キウです。じゃあ、気をつけて』

「キウさん、ありがとうございました」


そういってミサキは走り出した。





 




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