マーブル色
「ん?雅どうしたの??」
それにいち早く気づいた空は雅に尋ねた。
そして、雅は顎に人差し指を当ててうなりながら空に応える。
「う~~~~んっ……、今日って何かあった気がしたんだけど、なんだったっけかな??」
「えっ??
宿題とかなんか出てたっけか??」
「ううん、そうじゃなくって、こう何かの日だったような気がするんだけど…。
うぅ~~~ん、思い出せない………。」
「雅が忘れちゃうくらいって事は、たいしたことじゃないんじゃない?きっと。」
悩む雅に楽観的に応える空だ。
「うぅぅんっ、そうなのかなぁ………?」
「そうそう、きっとそうだって。
それより、早く行こう!!」
「でも……。」
「大事な事だったらそのうち思い出せるって。
ほら、行こう!!」
「…………そうよね?行こっか!!」
思い出せないままで、すっきりしない雅だったが、空の言うことも一理あると思い、そのまま空と一緒に学校へ行くことにした。
「「ちょっと待った―――っ!!」」