†truth†



「思ってない…けど…」

「真実、調べないのか??」

上田が真顔で言ってきた。


「調べるって…
そんなことできるわけないじゃん」


「じゃあ、このままでいいのかよ!?」

「よくないけど!!!」

上田につられて声を荒げる。


「一緒に、調べよう??」
上田は、今度は優しくそう言った。


「でも、どうしたらいいかわかんない」

「俺、警視庁の息子」

…警視庁だったんだ。

でも、上田がいたら心強いかも。

「…なんで、そこまでしてくれんの??」

私の質問に、上田は照れながら答えた。

「そりゃ、俺も気になったし…
お前のこともちょこっと心配だし…」

上田の答えで、私の心は決まった。

「私、本当のこと知りたい。上田、お願い…!!」

「おう!任せとけ…!!」

上田は、力強く頷いた。



「あ、私も参加する!!手伝わせて!!」

愛津のいきなりの一言に、かなりビックリ。

「でも…」

「私も、力になりたいの!!」


「…わかった」


承諾したのは、上田だった。


だって私は、泣いてて顔が悲惨だったから。


「…ありがと、愛津、上田…」




こうして、私たちの事件解決への長い道のりが始まった。



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