ちっちゃな恋
~出会い~
~小3~
「・・・今からクラスを発表する!」
そう。
今日はクラス替え。
「みんなと別れるなんて・・・やだよー!」
水嶋 羅夢。
あたしの親友。
「ねえ!?菜緒???」
・・・・・あたしは別に・・・
むしろしたいぐらいだし・・・
でも、
「うん・・・寂しくなっちゃうね」
本心を言うことが出来ない。
そんな感じで2年間過ごして来たなんて誰も・・・
誰も知るわけがない。
「・・・1組から発表していくぞ~」
1組から出席番号順で呼ばれていく。
「・・・・・・篠塚 夢人」
男子から呼ばれていき、ついに女子の番になった。
「・・・鮎川 星奈・・・田 有紀・・・・・・。・・香取 菜緒」
呼ばれた。
「・・・はい」
「・・・・・・・・・次、2組!」
羅夢とは違うクラスかぁ。
「・・・・はい!!みなさんこのクラスで2年間頑張って下さい!!・・・それでは各自解散」
言い終えた直後、すぐに羅夢がやってきた。
「・・・菜緒~(泣)クラス離れちゃったね~~~~((泣」
「・・・・うん・・今年も一緒だと思ったのに」
「だよね~」
「・・・じゃあ、休み時間になったら1組行くね!」
「うん!」
はあー・・・
このクラスで2年間やってく自信がない・・・。
「みなさん!こんにちわ~。担任の白土 君代です」
80歳過ぎに見えんのは気のせいかな・・・。
「はい!さっそく自己紹介をしましょう」
「え~~~~~~」
「え~い、つべこべ言わな~い!!・・・まずは隣の人に」
隣・・・?
そういえば全然顔も見てない。
そう思ったとき、
「・・・俺、蓑輪 拓海!よろしくな!」
「香取 菜緒。よろしく!」
この出会いがすべての始まりだとは・・・
思いもしなかった・・・。