Kissシリーズ・「ガキとのキス」
「だっだってお前…、何か物欲しそうな顔してたから…」

脇腹を押さえ、ベッドの上で悶絶しているアイツの姿を見て、アタシはあんぐり口を開けた。

…もしかして、さっきので?

「~~~っ! だからって、いきなり押し倒してキスはないでしょ!?」

「んなこと言ったって、高校生ってすぐにこーゆーことするんだろ?」

……どっから仕入れた情報だ?

「それにさ…」

アイツはふと真面目な顔になって、ベッドに座り直した。

「…お前、可愛いから、奪われちゃイヤだからさ」

「はい?」
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