first love【完結】
「あとね、体育祭に不参加の人は後日校庭30周だって」


「………は?」


俺の考えていることを察したのか、亜紀はそう付け加えた。 


マヂかよ……今回は我慢して参加するしかねぇか。


「もういいから顔上げろよ」


俺が俯く亜紀の顔を覗き込むと、 


「何で……?何で一生はあたしの事亜紀って呼ぶの?」


亜紀はパッと顔を上げ俺の目を見ると静かにそう問い掛けた。

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