first love【完結】
信じたくないという気持ちとそうなのかもしれないという気持ち。 


今のあたしは信じたくないという気持ちのほうが大きかった。 


「……一生はそんな人じゃない」


そうだ。 


もし体目的ならチャンスはいくらでもあったはず。 

でも一生はそんな素振りを見せなかった。 


「は?あんた知らないわけ?一生の中学時代。ここの辺りじゃ有名な遊び人じゃん。ヤリ捨てされた子なんて山ほどいるから」


「あんたもその一人になるんじゃない?」


「捨てられるのも時間の問題だよね」


ギャル集団はあたしを無視し、口々に好きな事をペラペラと話し続ける。 

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