first love【完結】

「……亜梨沙」


振り返ると金髪のエクステを付け中学時代より派手になった亜梨沙が立っていた。　


「てゆうか何で連絡くれないのぉ？メールもシカトだしさぁ」


亜梨沙は俺に近付き、腕を絡ませる。　


「……離れろよ」


亜紀に誤解される。　


つーかもう誤解してるな。　

横を見ると亜紀は腕を組み、ギロッと俺を睨み付けていた。


「えぇ〜やだぁ！ねぇ一生また前みたいに遊ぼうよぉ」


亜紀の存在を無視し一方的に俺に話し掛ける亜梨沙。

「無理。つーか俺女いるから」


膨れ顔の亜紀の肩を掴み自分に引き寄せる。