first love【完結】
「……陸とのキスは一生と付き合う前だったもん。
それに、あの写真撮られた時だって陸のお母さんが一緒だったんだよ?」
亜紀は震える声で続けた。
「あたしはやましいことなんて一つもしてないよ?
やましいことがあるのは、一生の方でしょ?」
目に大粒の涙を溜め、唇を噛み締めている亜紀。
「は?亜紀はやましいこと一つもないのかよ?
じゃあ、何で陸とか呼んでる訳?
前まで“陸くん”って呼んでただろ?
お前らいつの間にそんな親しくなったわけ?」
こんな幼稚な事を責める自分が情けない。
でも、この時の俺は素直になれなかった。
それに、あの写真撮られた時だって陸のお母さんが一緒だったんだよ?」
亜紀は震える声で続けた。
「あたしはやましいことなんて一つもしてないよ?
やましいことがあるのは、一生の方でしょ?」
目に大粒の涙を溜め、唇を噛み締めている亜紀。
「は?亜紀はやましいこと一つもないのかよ?
じゃあ、何で陸とか呼んでる訳?
前まで“陸くん”って呼んでただろ?
お前らいつの間にそんな親しくなったわけ?」
こんな幼稚な事を責める自分が情けない。
でも、この時の俺は素直になれなかった。