first love【完結】
あたしが一生の名前を呼んだ瞬間、突然鈍い音が倉庫内に響き渡った。


その音にあたしは恐る恐る目を開けた。


「え……?」


何故か、痛そうに頬をさする山口さんが床に寝転んでいる。


なんで……?


どうなってるの?



でもあたしはすぐに状況を飲み込んだ。


「一生……」


そこには山口さんのことを鬼のような形相で睨みつける一生が立っていた。

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