first love【完結】
――――……………
「ただいま」
「おかえり!遅かったわね?学校どうだった?」
家に着くとお母さんが笑顔で玄関まで出迎えてくれた。
あの後、スカートのクリーニングが終わり一生のお母さんにお礼を言うとあたしはクリーニング屋さんを後にした。
何故か“送る”と言ってきかない一生と一緒に。
あたしと一生の家は思ったより近く、歩いて20分くらいの距離にあった。
でも帰る途中、あたし達に会話という会話はなかった。