first love【完結】
その日いつものように幼稚園に迎う途中、
「陸……あのね……?」
母さんは申し訳ない顔をしながら俺に話し掛けた。
「………何?」
その時、何故かひどい胸騒ぎがしたのを今でも鮮明に覚えている。
“お父さんのお仕事の都合で来月引っ越すことになったの”
母さんからその言葉を聞いたとき、俺は愕然とした。
新しい土地へ行くことが嫌なんじゃない。
この土地に未練があるわけでもない。
ただ、亜紀と離れ離れになるという現実を知り俺は呆然とその場に立ち尽くした。
「陸……あのね……?」
母さんは申し訳ない顔をしながら俺に話し掛けた。
「………何?」
その時、何故かひどい胸騒ぎがしたのを今でも鮮明に覚えている。
“お父さんのお仕事の都合で来月引っ越すことになったの”
母さんからその言葉を聞いたとき、俺は愕然とした。
新しい土地へ行くことが嫌なんじゃない。
この土地に未練があるわけでもない。
ただ、亜紀と離れ離れになるという現実を知り俺は呆然とその場に立ち尽くした。