first love【完結】
なんか素っ気ない。
まぁ、いつものことか?
そんな事を考えていると、
「……――亜紀」
突然誰かがあたしの名前を呼び、ポンッと肩を叩いた。
「あ、陸くん!」
パッと顔を上げ振り返ると、そこにはニコッと笑う陸くんが立っていた。
「昨日はメールありがとな?」
「あ……ううん!こっちこそ途中で寝ちゃってごめんね?」
「いいって!俺こそ遅くまで悪かったな?」
些細な事に気を遣ってくれる優しい陸くん。
そんなところは幼稚園のときから変わっていない。