first love【完結】
パッと声のした方へ視線を移すと、一生が何やら怒った顔でこっちを見ていた。
「お前ら朝からうるせぇんだよ。耳障り」
あたしと陸くんを交互に睨む不機嫌丸出しの一生。
……なにそれ。
普通に喋ってただけでしょ?
一生に睨まれ一気に頭に血が上る。
「……一生の方がうるさいよ!いつも女の子とワイワイ楽しそうに話してるでしょ??そっちの方が迷惑だから!!」
売り言葉に買い言葉。
ついつい口調が荒くなる。