蒼い月
「ここをこうするとこうなり~」
今は数学。
理数系が苦手なあたしには
ぶっちゃけ意味が分からない。
ていうか、分かろうとしてない。
瑞穂からいろいろ言われたあの日から
もう早いもので1ヶ月が経とうとしていた。
相変わらず瀬戸内とは
あまり話さなく、微妙な関係。
瀬戸内からは
いろいろ話しかけてくるんだけどね・・・
カサッ・・・
ん...?
何か飛んできた...手紙?
でも明らかに隣からきたような・・・
〔haruki-××××...メールして〕
は...?
メールして..?
やだし。
瑞穂にバレたら大変なことに...
てかこの手紙もバレたら
面倒なことになるっちゅーのに。
〔無理!〕
〔なんで!?〕
〔いやだから!
そもそも何でメールしなきゃいけないの?〕
〔俺が...したいから?〕
もういくらやっても無駄だと
感じ取ったあたしは即返すのをやめた。
♪キーンコーンカーンコーン
あぁ、やっと地獄の時間が終わった。
「おい、今日放課後、
部活行く前ちょっと教室残ってて」
「えっ!ちょ..何で...
・・・わかった」
瑞穂が見ていたから
必要以上に話すことはできないし
面倒だから適当に返事した。
あー、掃除めんどくさい。
いつものように笑とサボるか。
「笑ぃ、今日部活先行っててくんない?
用事できちゃってさぁ...遅れていく」
「了解!でも早くきてよ?」
瑞穂たちがいなくなったのを確認して
あたしは誰もいない教室へと
歩き出した―