蒼い月
これから文化祭まで毎日
1人で帰るのかぁ....
何か寂しいなぁ....
「おい!」
「え...?」
話しかけてきたのは
三浦くんだった。
「あのさぁ...
帰る人いないんだったら
途中まで一緒に帰んない?」
「え...あ、うん」
正直驚いたけど....
三浦くん普通にいい人そうだし♪
晴輝がいるから断ろうかとも
思ったけど・・・
今のは下心じゃないし
三浦くんの好意かもしれないし。
文化祭のことをいろいろ話しながら
校門のところまで行った。
「おいっ!飛鳥!!」
「・・・晴輝?
何で...ってもしかして
待っててくれたの!?」
あたしはすっごく驚いたけど
何だか晴輝は不機嫌そうだった。
やっぱり遅かったからかなぁ..?
でもまさか待っててくれるなんて
思ってなかったし・・・
「え、瀬戸内って...飛鳥の彼氏?」
「・・・そうだけど」
三浦くん・・・
今、飛鳥って....
「飛鳥、行くぞ」
「あっ...うん!
じゃあね、三浦くん」
やだよ~
なんか晴輝が怖い...
「あの..さ、晴輝
やっぱり怒ってる?
遅くなっちゃってごめんね。
でも..待っててくれるなんて
思ってなくて...」
あたしは晴輝の顔色を
伺いながら話した。
「怒ってねーよ」
「怒ってる!!
絶対怒ってる!!!!」
怒ってないって言いながらも
こっち見てくれないもん。