蒼い月
♪キーンコーンカーンコーン
「じゃあ、1時間目は自習だ~!
きちんと勉強してろよ~?
・・・といいたいところだが、
転校生もきてまもないことだし
他のクラスに迷惑をかけない
程度になら交流を深めてもいいぞ!」
いやぁ・・・
よくないでしょ、先生。
前から思ってたけどこの先生って
どっか抜けてるんだよなぁ。
てかそんなこと言ったら隣がヤバイことに・・・
・・・・なってる!!
「瀬戸内くーん、
前の学校で彼女いたのー?」
「・・・いねーけど。
つかお前らに関係ねーじゃん」
うっわ~・・・言っちゃった。
きっついね、意外と。
でもなぁ...顔もよくてそっけないとなると
また人気が出るんだよなぁ・・・
中学生とはそういうものなのだよ。
「おいっ!お前部活何入んの?」
「俺?ん~野球部だと思う」
やっぱり野球部なのかぁ、
自己紹介のときも言ってたし。
・・・てか坊主じゃないじゃん。
野球部て言ったら坊主でしょ?
この髪の長さはサッカー部でも
通用するっしょ!
「飛鳥ぁ~♪
いいなぁ、瀬戸内くんと隣なんてっ」
「やっぱり隣だったんだぁ~
うらやましい♪」
やっぱり有沙が言おうとしてたことって
このことだったんだ・・・
でも・・・
「あたしは瀬戸内晴輝と隣でない
あなたたちがうらやましくて
仕方がないんですけど?」
「はぁ.....
相変わらずクールですこと・・・」
―こんな会話が続き、放課後に・・・