うらはらっ! [短編]





「―それさ…、」





少し間が空いてから、聞こえた陽太の声。



そして





「…っ!?」





顔を隠してた手を掴まれて、あたしの目線に合わせるようにしゃがんでる陽太と目が合った。



泣き顔を見られるのが恥ずかしくて、真っ赤になるあたし。





「な、なに、陽太っ!」



慌ててるあたしとは反対に、陽太は冷めた表情で





「それ…本気で言ってるの?」





って言った。


< 25 / 29 >

この作品をシェア

pagetop