うらはらっ! [短編]


それ、って…

友達に戻りたいって言ったことだよね…?



「え、ほ、本気…だけど…っ」



そう言ったら、陽太は小さくため息をついて。
















「…ごめん、無理。」













って言った。














ごめん って言う言葉があたしに突き刺さる。



「…あ、いいのいいの。そっか…そうだよねっ」



…気付けば涙がぽたぽた落ちてて



陽太の前では、泣きたくなかったのに。



友達 に戻ることすら拒否されて。
泣いたって、なんの意味もないのに…



「手…離してっ―」



まっすぐ陽太を見て言ったのに、離してくれない。



「…茅乃!」



あたしの手を掴んだまま、陽太が言う。


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