うらはらっ! [短編]
「はぁ?何言ってんだ?」
そんな捨てゼリフを残して、オレンジジュース片手に教室を飛び出した。
あたしの顔は、今にも火が点きそうなくらい真っ赤。
「あーぁ…またやっちゃった…。」
少し落ち着いてから、さっきの不甲斐ない自分に呆れる。
すっごい嬉しかったのに。
ちゃんとありがとうって言いたかったのに。
あたしから出てきたのは、あんな言葉。
「情けない…。」
オレンジジュースのパックを眺めながら、独りで呟く。
あたしはその後しばらくそこで反省してて、そろそろ戻ろうかな、と思ったときに聞こえてきた声。