【完結】先生との恋
「……気を付ける」
最近は本当に寒くて中庭にも出る気が起きなくなった。
布団の中が暖かくて気持ち良くてつい、ゴロゴロしてしまう。
たまに出るけど。
お母さんは新しい服を棚に詰めていく。
その服を見ていて気が付いた。
「……そんな服持って無かったよね?」
お母さんはあたしの言葉に動作を止める。
「あ、コレね、買ったの!」
ニコニコしながら畳んでいた服をわざわざ広げてあたしに見せてくる。
「何で?」
買わなきゃいけない事って……あったっけ?
お母さんの笑顔を見ると何かあったに違いない。
「実はねー?
あさみちゃんからプレゼントのお礼の電話があって。その時に新しいバイト始めたから良かったら来てって言われたの」