【完結】先生との恋
「……分かった?
だから、僕が休みの間大人しくしておいてね?」
俯いた状態で顔を上げようともせず、
言葉も発さないあたしに
この話はもう終わり、と言うような言葉を落とした高橋。
あたしは、ただ黙って頷いた。
唇を強く噛み締めていたため、切れたみたい。
血の味がする。
でも、
そんな切れた唇の痛さよりも、
胸の方が痛かった。
心臓、じゃなくて。
もっと奥の部分がギュッと……
痛かった。