【完結】先生との恋
見つめすぎたのか、瞬きを繰り返しだした高橋。
そういえば
「何でメガネじゃないの?」
メガネじゃない高橋は初めてだし。
少しずつ移動しながら写真を見たまま高橋に聞くと、高橋はそー、そー!と思い出したように口を開いた。
「コンタクトの方が良いって岡本さんが言ったからコンタクトにしてみたんですよ!
で、病院に行ったら岡本さんがいなくて。ここに来た」
「は? 高橋、病院行ったの?」
何でわざわざ病院に?
今日は高橋休みだよね?
「写真展行かないって言ってしまったし、大人しくしてたら退屈だろうなーって思って話相手になろうと思って行ったんですよ。
仕事じゃないからコンタクト付けて」
あー……。
あたしが抜け出した後、高橋があたしの様子を見に来たのか。
で、あたしが抜け出した事に気付いて追ってきた……と。
じゃないとまだ看護師さんが気付くはず無かったもんね。
「寝てれば良かったのに」
病院に会いに来てくれた事は嬉しかったけど。
そう呟いたあたしに、高橋は軽く頭を叩いた。
「いったい!」
「病院行ってみて正解」