【完結】先生との恋
そう言って写真に視線を戻す高橋。
……ムカつく。
あ!
「ってかさ、どさくさに紛れてさっきあたしの事“心”って呼んだでしょ?」
あの時は逃げるのに必死だったから何にも突っ込まなかったけど。
「呼びました?」
「うん。ハッキリと」
惚ける高橋。
ふーん……とそのまま流そうとしてるのがムカつく。
「……心の中でいつも呼んでるからつい出たんじゃないの?」
屈んで低い位置の写真を見ている高橋の耳元で囁いてみる。
その途端、吹き出す高橋。
「なんだ、やっぱり図星?」