【完結】先生との恋





もしも。




「……あたしが手術する!って決めた時」



あたしが覚悟を決めた時。


「その時は……あたしの心臓、任せるよ、“高橋先生”に」


笑いながら言うと、高橋は目を見開く。


「あ!言っとくけど、あたしが手術するって思った時だから。
発作が起きても絶対に手術しないでね」


もういつでも任せたって意味じゃないから。



あくまで手術を決めた時だから。


……最初はこんなヤツにあたしの心臓任せたり出来ないって思ってたけど。



真面目に考えてるみたいだし。


まぁ、任せてもいいかなー?って感じに思っただけ。



まだまだ先だけどね。



手術したら今までみたいに高橋を発作で脅すような事も、からかうような事も出来なくなるし。



それは惜しい。


手術したら、さよならだもんね。







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