【完結】先生との恋
頭がぼんやりしている中、一定のリズムで鳴り続ける電子音。
だんだんとハッキリして耳から聞こえてくるのは、足音と、誰かの話し声。
あたし、何してたんだっけ?
ゆっくりと目を開くと、薄暗い室内。
何度もゆっくりと瞬きを繰り返して、ぼやけた視界がクリアになってくると、白い天井が見えた。
なんで寝てんの?
「心?」
右の方から顔を除かせたお母さん。
微かに顔をそちらに動かす。
あれ?お母さん、目、腫れてない?
「……目、覚めたか」
いつもよりトーンの低い声で、お母さんの横からお父さんも顔を覗かせた。
どうしたの?