【完結】先生との恋
何口か食べた所でスプーンを置く。
そして 結構食べましたって思われるようにスプーンを使ってお粥をお皿の端に固めた。
「心ちゃん、調子はどうかな?」
「……普通です」
清水先生と看護師さんが来る。
そして……高橋も。
「ちょっと音を聞いた後に消毒するね」
清水先生がニッコリ笑っていつも通りにあたしに話し掛けている間、看護師さんがカーテンを閉める。
清水先生はあたしの心臓の音を聴診器でしばらく聞いた後、消毒を始めた。
消毒液の匂いがして、胸にひんやりとした感触を感じる。
それと同時に痛みも感じて、あたしは手を強く握った。
「……心ちゃん、やっぱりまだ見る勇気無い?」
消毒が終わったらしく、看護師さんが前を閉めてくれるのを横目で見ながら
ベットから距離をとって視線を外して立っている高橋を見る。
こっちを見ずに、反対側のカーテンの方を見ている高橋。