【完結】先生との恋






「そんなので……良いの?
もっとブランドの財布ーとかさ……」




あさみは、もう少し考えなよ、と雑誌をあたしに見せる。


雑誌にはブランドの小物やアクセサリーなどの特集記事。


別に、ブランド物には興味が無いし。


「パズルが良い。大きいので、絵は神秘的なのね?」




「神秘的?」



「ほら、夜の海でイルカがジャンプしてるのとか、海の中でイルカが泳いでるのとか……」



すごく綺麗で、いつか買って作って飾りたいって思ってたんだよね。




ピースが多いし、色が同じで特徴のある部分が少ないから難易度は高いみたいだけど。



そんなのって言い方をあさみはしたけど、今欲しいものって言われたらそれ位しか思いつかない。



「分かった!探しとくねー」



「うん。お願い」



「じゃ、そろそろ帰るね?
気は乗らないかもしれないけど、心の誕生日、外泊許可貰ってお泊りの用意しててよー?」



ベッドから降りたあさみは帰る準備を始める。




「え、お泊りは決定?」



「うん。心に拒否権は無いから」


満面の笑みでそんな事を淡々と告げるあさみさん。


……許可貰うか。


朝消毒に来た時に清水先生に聞いてみればいいかな。



手術もして、回復に向かってるから許可も多分貰えると思う。



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