【完結】先生との恋
明らかにそっちの方が歳上なのに、敬語を使ってあたしに聞く。
「あんな態度?」
「高橋先生に消毒されるのは嫌とか、さっきだって……冷たい態度ばっかり取って」
あたしは小さく息を吐く。
だから?
あたしが高橋に冷たい態度を取ったからってあんたに関係無いじゃん。
それに、薄情なのは高橋の方。
向こうの方からあたしに会わないようにしてるんじゃないの?
消毒だって……
傷、見られたくないと思うじゃん。
「……関係ないですよね」
冷たく、告げる。
やっぱり、ここは自分の時間を過ごすことができない。
会話も、バッチリ聞かれてる事が分かったし。
まだ何か言いたげにこっちを見つめてくる。
あたしは、それを無視して部屋を出た。