【完結】先生との恋
清水先生は、あぁ、と言ってニッコリ笑った。
「高橋先生、今日は休み取ってあるんだよ」
「休み?」
「最近休んでなかったからね」
ニッコリしたまま答えてくれた清水先生。
休み……か。
「気になった?」
「違います!」
笑ったまま、そう聞いてきた清水先生にあたしはすかさず否定した。
ただ、いつもいるのにいないから、どうしたのかなって思っただけ。
多分、それを「気になる」って言うんだろうけど……。
真顔で否定したあたしを見て、思い出したように清水先生がまた口を開く。
「そういえば、さっき心ちゃんのお友達の……あさみ…ちゃん達が来ててね。
消毒があるからって下で待たせてあるんだ」
「あさみ達が?」
もう迎えに?
朝からお祝いするの……?
あたしはてっきり昼位に迎えに来てくれるって思ってたんだけど。
「時間教えてたから、そろそろ上がってくると思うからね。
病院を出る時は、看護師に一言言ってから言ってね」
「……ありがとうございます」