【完結】先生との恋
……着るだけ着てみればいっか。
それは分かったけど……
「なんでこんな可愛い服を着らなきゃいけないの?」
今日はあさみの家でまったり祝ってもらうはず。
それなら別にオシャレする必要も無いと思うんだけど……。
訳が分からず聞いたあたしに、あさみと椿は無言で顔を見合わせる。
……何?
「それはお楽しみでしょ。せっかくの誕生日なんだし、とにかくコレに着替えて!」
あさみがそう言うと、2人でカーテンの外に出る。
……なんだろ。
あさみの家に行く前に、どこかに寄るつもりとか?
自分の頭の中で推測するけど、あさみ達の考えている事がイマイチ分からない。
……とりあえず、言われた通りにしよう。
あたしは、棚の中から黒のタイツを取り出す。
さすがに短いショーパンで、外の寒い中を歩くのは嫌だし……。