【完結】先生との恋
覚えてたんだ。
「別に、飲むつもり無いですから」
「そうやって、何回騙された事か」
……ムカつく。
高橋を睨むけど、運転しててこっちの視線に気付いて無い。
……本当に飲むつもり無いのに。
「で、どこに行くんですか?」
窓の外を見ても、どこに向かって走っているのか全然見当が付かない。
「秘密」
「教えて下さい」
「いつも僕が岡本さんにつれ回されてだから、今日は僕がつれ回すんで。
何も聞かずに付いてきて」
……あさみ達と言い、高橋と言い、どこに行くのか位教えてくれても良いのに。
秘密にされるのが、ムカつく。
納得行かずに、高橋からまた視線を窓に戻す。