【完結】先生との恋
「あ、それとその喋り方。止めてくれる?」
ついには喋り方まで言われたんですけど。
あたしはふーっと溜め息を吐いて無視する。
「いつもの岡本さんに戻って欲しいです」
「……戻れるわけないじゃん」
もう、手術前には戻れないし……。
「20になったのに、お先真っ暗」
呟くように、言葉を零した。
これから楽しみたいと思うような事も無くなったし……。
仕事に生きる……位しかあたしに残って無いんじゃ?みたいな。
「真っ暗じゃないよ?今日だって可愛い服、着れてる」
そう言って、高橋は横目であたしの服装を見る。
「やっぱ黒より白だね」
「……何が?」
突然、自分で納得したように意味深な言葉を呟いた高橋にすかさず聞く。