【完結】先生との恋
「どうする?また資料館に戻る?」
リラックスしながら星を見た後、部屋から出てきたあたし達。
今まで暗い場所にいたから、外の明るさに慣れなくて目を細めるあたしに、高橋が聞く。
……さっき少ししか見ることが出来なかったけど、写真見れただけであたしは良かったからな……。
それに、今見たプラネタリウムで十分満足だし。
「高橋、まだ見たいのあった?」
「特には。写真だけで良かったんで……。でも、岡本さんがまだ見たいなら入りますけど」
高橋も写真だけで良かったみたい。
あたしも、高橋がまだ見たいなら合わせて入るつもりだったから、ちょうど良い。
「あたしも写真だけで十分」
「それじゃ、出ましょうか」
あたし達は建物から出て、再び車に乗り込む。
乗り込んだと同時に、またどこかへ向かって走りだす車。
「どこ行くの?」
「次の場所」
それだけ言って教えてくれない。
あたしをつれ回すって、そういう事か。