【完結】先生との恋
「時間まで下で昼食食べましょうか」
高橋はあたしに伝えて歩きだす。
あたしの同意を得ずに動くなら、わざわざ言わなくて良いのに。
言わなかったらあたしが聞くから言うんだろうけど。
エレベーターに乗って下へ降りる。
下はデパートになってあって、高橋はそのままフードコートへとあたしを連れて行った。
「……何が良い?」
適当に席に座りながらどれにするか高橋が聞く。
周りのお店を見回すけど……どれにしよう。
久しぶりに病院食以外の物を食べる事が出来るし、気分は上がる。
迷う……。
キョロキョロしてるあたしを見て笑いながら、高橋が口を開く。
「あ、夜はステーキだから。それ考えて決めてね」
「ステーキ!?」
「お祝いだし」
誕生日、最高。