【完結】先生との恋





さぁ、どうする?高橋。


少しだけなら……って食べさせてくれる事をあたしは期待する。



「……ケーキとドーナッツ、どっちが良いですか?」



だけど、高橋があたしに言ったのは話の流れがイマイチ分からない質問だった。






「ケーキ?」


顔を正面に戻しながら聞き返す。

高橋は頷きながらニッコリ笑ってるし。


「今ここでドーナッツを食べたら、夜のケーキはなしですよ?どっちが良いですか?」


あたしに質問してくる。



今ここでドーナッツを食べて夜のケーキが食べられなくなるか、



ドーナッツを我慢して夜ケーキを食べた方が良いか、どっちか選べと言うことか。



あたしが思っていた反応と違って、面白くない。




「……もう良い。我慢する」



ドーナッツより、やっぱりあたしはケーキが食べたい。



素直に答えてしまったあたしを見て、高橋は微笑む。



あたしは絶対今、不機嫌な顔をしているのが鏡を見なくても分かる。




「いい子ですね」



「子供みたいな誉め方、止めて」


高橋を睨む。




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