【完結】先生との恋
幸せそうだこと。
思わず笑ってしまう。
そう言えば、高橋は仕事明けなんだ。
朝、清水先生が「最近休んでなかった」って言ってたし。
唯一の休みも、休めて無いし……。
コーヒー飲んで、この大音量の中で寝れるって事はそれだけ疲れてたって事か。
……でも。
ここで、起してあげるべき?
映画、見たかったんじゃ……。
でも、すっごく気持ちよさそうに寝てるし、ここで起こすのは可哀想……。
少しどうしようか迷ったけど、このまま寝させて置いてあげる事にした。
……寝てるし、分かんないよね。
あたしは、時々力が入る高橋の温かい手を握り返してみた。
こんな風に素直になれたら良いんだけど。
やっぱり、ひねくれた事しか言えないしな……。