【完結】先生との恋
そう言いながら、カップを口に持っていく。
そっか。
あたしは渡されたフォークを受け取ると、一口ケーキを半分に切って口へと運んだ。
久しぶりに味わう甘ーい味。
「美味しーい!幸せ」
頬を緩ませて幸せに浸っていると、高橋は笑顔で見ている。
「幸せですか?」
「うん。何年ぶりだろ……ケーキなんて」
本当に久しぶりに食べる事ができた。
「甘いものが大好きなのに食べれないのは辛かったですね」
「まぁ……ね。
でも、そのお陰でにきびとか全然出来なくてお肌ツルツルだったけれど」
甘いものを食べて、ニキビで悩んでる友達がいたけど、あたしは全くそんな事がなかった。