【完結】先生との恋



あたしが病院を抜け出した時、

連絡が取れて無事を確認する事が出来るようにと



半ば無理矢理連絡先を交換させられた。




いつも焦ったように電話を掛けてくる高橋を携帯片手に笑いながら話てるんだけど。

「部屋に行ったら居なくて、携帯も繋がらなかった時に部屋からここにいるのが見えた」

「ふ〜ん。今日はいい子じゃない?ちゃんと約束通りに院内にいるけど」

これが当たり前の事だけど。



今日は予定もどこかに行く用事も無かったから行かなかっただけだし。



ニヤって笑いながら高橋の顔を見ていると、


同じように高橋がニヤって笑った。



悪戯っぽい、顔。

あまり見ないその顔に、ドキッとする。

いっつも真面目に真剣な目のくせに。



そんな優しい目であたしを見るなっつーの。


「約束守ったご褒美。ほら」



そんな事を考えながら高橋を見ていると、頬にいきなり熱い物体が当たった。



「あっつい!何!?」

ビックリして起き上がると高橋は今まであたしの上半身を置いていた部分に座り、あたしにその熱い物体を差しだす。



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